Alphabet 2025年Q4決算が発表されました。Googleの親会社Alphabetは、売上高が前年比18%増の1,138億ドル、純利益が30%増の345億ドルと好調な数字を叩き出しながらも、株価は一時7%下落する場面も。その背景には、2026年に予定される巨額AI投資への市場の懸念がありました。
本記事では、英語圏の主要メディア報道を元に、Alphabet Q4 2025決算を詳しく解説します。
| 指標 | Q4 2025 | Q4 2024 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,138億ドル | 965億ドル | +18% |
| 純利益 | 345億ドル | 266億ドル | +30% |
| EPS(1株当たり利益) | 2.82ドル | 2.15ドル | +31% |
アナリスト予想(売上1,114億ドル、EPS 2.63ドル)を上回り、12四半期連続の予想超えを達成しました。
2021
$258B
2022
$283B
2023
$307B
2024
$350B
2025
$402B
2025年通年の売上高は4,020億ドルに達し、Alphabet史上初めて年間売上4,000億ドルを突破しました。
CEOサンダー・ピチャイ氏は決算発表で「AIへの投資が実を結び、検索・クラウド・YouTube全てで成長を実現した」とコメントしています。
前四半期(Q3 2025)の決算については、アルファベット(Google)2025年Q3決算:AIで初の四半期1000億ドル超、迫る広告ビジネス再編の兆しで詳しく解説しています。
| 指標 | Q4 2025 | Q4 2024 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 176.6億ドル | 119.6億ドル | +48% |
| 営業利益率 | 30.1% | 17.5% | +12.6pt |
| 受注残高 | 2,400億ドル | – | +55% |
Google Cloudは年間ランレート700億ドル超に到達。企業のAI導入需要を追い風に、AWSやMicrosoft Azureとの競争で着実にシェアを拡大しています。特筆すべきは営業利益率の大幅改善で、かつて赤字部門だったクラウド事業が収益の柱へと成長しました。
| 指標 | Q4 2025 | Q4 2024 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 広告売上 | 113.8億ドル | 104.7億ドル | +8.7% |
| 年間売上 | 600億ドル超 | – | – |
YouTube広告収入は過去最高を更新したものの、アナリスト予想の118.4億ドルには届きませんでした。年間売上600億ドルはNetflixの年間売上を上回る規模であり、動画プラットフォームとしての圧倒的な存在感を示しています。
| 指標 | Q4 2025 | Q4 2024 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 検索広告売上 | 630.7億ドル | 540.3億ドル | +17% |
「AIチャットボットに検索が奪われる」との懸念がある中、Google検索は17%成長と堅調さを維持。AI Overviewsの導入により、むしろ検索体験の強化につながっているとGoogleは説明しています。
Q1
Q2
Q3
Q4
月間アクティブユーザー(百万人)
Googleの生成AIアプリ「Gemini」は、月間アクティブユーザー(MAU)が7.5億人に到達しました。前四半期の6.5億人から1億人増加という急成長です。
ピチャイCEOは「2025年を通じてGeminiのサービング単価コストを78%削減した」と発表。モデル最適化、効率化、稼働率改善の成果であり、AIの収益化に向けた重要なマイルストーンです。
2024年12月にリリースされたGemini 3は「これまでで最も高度なモデル」とされ、ユーザーエンゲージメントの大幅な向上に貢献しています。
2021
2022
2023
2024
2025
2026予
2021年から2026年にかけて、Alphabetの設備投資額は約7倍に急増する見込みです。特に2025年→2026年の伸びは驚異的で、AI時代への本格的な投資フェーズに入ったことを示しています。
Alphabetは巨額投資の用途を以下のように説明しています:
1. Google DeepMind向けAI計算能力の増強
2. Google Cloud顧客からの旺盛な需要への対応
3. Other Bets(Waymo等)への戦略的投資
4. Google Services(検索・YouTube)のユーザー体験向上
| 指標 | Q4 2025 | Q4 2024 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3.7億ドル | 4.0億ドル | -7.5% |
| 損失 | 36.1億ドル | 12億ドル | +200%超 |
損失拡大の主因は、Waymoの21億ドル株式報酬費用です。Waymoは160億ドルの評価額で新規資金調達を実施しており、その関連費用が計上されました。
好決算にも関わらず、Alphabet株は決算発表後に一時7%下落し、最終的に約2%安で取引を終えました。
2026年の設備投資1,750〜1,850億ドルは、即座に収益に結びつくわけではありません。投資家は「投資過剰(Over-spending)」のリスクを懸念しています。
YouTube広告収入が予想を4億ドル以上下回ったことで、デジタル広告市場全体への懸念が浮上しました。
Waymo関連の一時費用とはいえ、36億ドルの損失は投資家心理に影響を与えました。
Alphabet 2025年Q4決算のポイントをまとめます:
GoogleはAI時代の覇権を握るため、かつてないスケールの投資を決断しました。この「賭け」が吉と出るか凶と出るか、2026年以降の業績が試金石となります。